イメージの良くない“貧乏ゆすり„ 意識して行う事で健康力アップ!!
無意識に行ってしまう“貧乏ゆすり„一般的に行儀が悪い行為とされあまり
イメージの良い言葉ではありませんが、実は体に様々な健康効果が期待され、
時と場所を考えれば日常的にも意識して手軽に行う事が出来る健康習慣に
なりえるものです。
“貧乏ゆすり„原因は?
強いストレスによる不安や緊張を解消するために無意識に体を動かす事で自然と欲求を
発散し集中力を高め、脳や心をリラックスさせる一種の逃避行動だと考えられています。
“貧乏ゆすり„は血流に作用します!
ふくらはぎの筋肉は第二の心臓と言われ、足腰に滞りやすい血液を心臓に戻す重要なポンプの役割をしています。“貧乏ゆすり„はふくらはぎの簡単な筋肉運動であり、健康効果のポイントは血流の改善作用にあると言えます。
“貧乏ゆすり„の健康効果
① 冷え性の改善
多くの女性の悩みである冷房の効いた部屋での冷え対策としても効果的です。
“貧乏ゆすり„は5分間続けると皮膚温度が約2℃も上昇するとの報告もあります。
② エコノミークラス症候群の予防
窮屈な姿勢を長時間続ける事で脚の血流が著しく低下して血の塊(血栓)が出来やすくなり、その血栓が肺動脈などに詰まって呼吸困難やショック状態を起こす病気のことです。
今回の熊本地震でも車中泊避難者や避難所でほとんど動かず過ごす事でも同症例が
多数報告されています。
“貧乏ゆすり„は脚の血液の滞りを解消する事で血栓が出来にくくなります。
③ 脚のむくみの改善
下肢の血流が悪くなって皮下に水分が滞る事でむくみの状態が起こります。
“貧乏ゆすり„は余分な水分を心臓に送り返す事でむくみが改善されます。
④ ストレスの解消
全身の血液循環も改善するため脳にも十分な血液が送られるため集中力が高まります。
“貧乏ゆすり„の様な一定の振動を続ける事で幸せホルモンと呼ばれる脳内安定物質のセロトニンが分泌され精神が安定しイライラ等も解消されやすくなります。
⑤ 軟骨の再生
医療現場のリハビリ治療でも“貧乏ゆすり„は一部で行われています。
股関節軟骨の再生速度の改善にも効果が見られるとの報告があります。
様々な健康効果がある“貧乏ゆすり„ですが、やはり行儀が悪いとみられがちなので、周りの人へ配慮し時と場所を考えて行ってみてはいかがでしょうか?
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