正しい手洗いできていますか?
あけましておめでとうございます。フジ薬局通信「ここから!」は本年もさまざまな健康
情報をお届けしていきますので、皆様の暮らしに是非お役立てください。またフジ薬局で
はいつでもお薬と健康に関する相談を受け付けております。昨年9月に郡山市備前舘にオ
ープンした本店は在宅医療に積極的に取り組んでおりますので、在宅訪問等についてもご
相談ください。本年も職員一同、皆様へ安心と信頼を提供して参りますので宜しくお願い
申し上げます。
風邪、インフルエンザなどの病気を引き起こす感染症の多くは、「手」を介して体内に侵入
することが多いと言われています。日常生活の中で手を使うことは生活の中心であるため
ドアノブなどウイルスが付着した場所を触った手で自分の目、口、鼻を触ったり食事をし
たりすることでウイルスが体内に侵入してくるのです。手洗いは、帰宅時や食事前だけで
なく、不特定多数の人が触るようなものに触れた後にも可能な限り行うことが大切です。
<間違いやすい手洗い>
①水やお湯で軽くすすぐだけで終わる。(菌やウイルスはそれだけでは落とせません。)
②熱いお湯で洗っている。(熱いお湯で皮膚の油分が奪われ、手荒れの原因になり荒れた
皮膚は細菌が大変繁殖しやすいことがわかっています。)
③石鹸を利用しても数秒で洗い流してしまう。(石鹸自体に消毒効果があるわけではない
ので、しっかり時間をかけて洗い残しのないように丁寧に洗わないと効果半減です。)
④手のひらだけ念入りに洗う。(指先、指の間、爪の間などの手全体をしっかり洗わない
と効果はありません。)
⑤共有のタオルで拭いている。(せっかくきちんと手を洗っても、共有のタオルを使うと
台無しです。湿ったタオルで増殖した細菌が再び手に付着してしまいます。)
<正しい手洗いの手順>
①流水で手を洗う。
②石鹸をつけてしっかりと泡立てる。
③手のひら、手の甲をこすり、指の間は両手を組むようにしてこすり合わせて洗う。
④親指は、反対の手でねじるようにして洗う。
⑤指先、爪の間は手の平の上で指先をこするように洗う。
⑥手首は、反対の手でねじるようにして洗う。
⑦流水で石鹸と汚れを十分に洗い流す。
⑧清潔な乾いたタオル、または使い捨てのペーパータオルで水分をしっかりとふきとる。
指先、指の間、親指は洗ったつもりでも洗えていない場合が多いので、意識して洗うように
しましょう。また手首までしっかり洗うことが大切です。
<アルコール手指消毒剤をうまく活用しよう>
一番の予防法とも言える手洗いでもっとも大切なのは、できる限り頻繁に行うことです。
でも、手洗いはしたけど頻繁にすることができない場面もあります。また子供の場合だと
きちんと手洗いができなかったりすることもあるでしょう。そういったときに、
「アルコール手指消毒剤」を活用することで、ウイルスや細菌に対しても消毒効果を
すばやく発揮してくれるので予防対策の心強い味方になってくれます。
アルコール手指消毒剤については、薬剤師にご相談ください。