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2017年3月号

のどのつかえはありませんか?

のどに異物がつかえていたり、炎症が起きて腫れているときはもちろん、検査をしても異常がないのに、のどの奥に何かつまっているように感じることがあります。このようなのどの異物感、違和感が「のどのつかえ感」です。

≪日常生活から考えられる原因≫

ストレスによる自律神経の乱れ                  のど

食道は口から入った物をぜん動運動によって胃に送り込みますが、心身のストレスがあると自律神経のバランスが崩れ、のどや食道の動きが悪くなって、のどのつかえ感を引き起こすことがあります。

胃酸の逆流

食べ物を一度にたくさん食べたり、脂肪分の多い食事をしたり、アルコール飲料を飲んだりすると、胃酸の逆流を防ぐ食道下部の筋肉がゆるみやすくなります。胃酸は強い酸性を保っている為、逆流すると食道だけではなく、のどの粘膜に炎症が起き、自覚症状としてのどのつかえを感じるようになります。

ウイルスや細菌への感染

風邪やインフルエンザのウイルス、細菌に感染すると、のどの奥が炎症を起こして腫れ、異物感を感じることがあります。また、食道の粘膜がウイルスやカビなどに感染すると、のどのつかえ感や胸焼けなどが現れます。疲れが溜まっていたり体力が低下しているときなどに感染しやすくなります。

アレルギーによる気管の炎症

のどのつかえはアレルギーによる気管の炎症によっても現れることがあります。気管の炎症の原因の多くはハウスダストですが、なかでもダニに対するアレルギーが特に多く、その他スギ花粉や卵、牛乳、そばなどの食べ物はアレルギーの原因となる場合もあります。

≪日常生活でできる予防法≫                 

ストレスを発散し、健康的な生活を送る睡眠

のどのつかえ感の原因となるストレスを溜め込まないことが大切です。ゆっくり休息する時間をとり、十分な睡眠をとる。そして自分に合った趣味を見つけるなどの工夫をして、ストレスと上手に付き合っていきましょう。また、ウイルスや細菌に負けない抵抗力をつける為にも、日頃からバランスの良い食事と適度な運動を心掛けていきましょう。

胃酸の逆流を防ぐ

胃酸の逆流を防ぐ為には、早食いや食べ過ぎをはじめ、ガードルなどの衣類の着用や、長時間にわたる前かがみの姿勢で腹部を強く圧迫することを避けましょう。また、夜は脂肪の多い食事や過食を避け、アルコールや炭酸飲料は控えめにし、朝食をしっかりと食べることが大切です。

アレルギーの原因を避ける

気管の炎症を予防するには、掃除をこまめに行い、室内の花粉やハウスダストを減らすことが大切です。ダニの繁殖を防ぐには、寝具をまめに干し、カーペットは敷くのをやめるか、時々丸洗いしましょう。また、自分に食物アレルギーがないか、日頃から注意しておくことも必要です。

のどのつかえ感が長引くときは重い疾患が隠れている場合がありますので、主治医か耳鼻咽喉科、または消化器の専門医を受診しましょう。検査をしても異常が見つからない場合は、早めに心療内科などの専門医を受診しましょう。

発行  フジ薬局 医薬情報会 Tel 024-925-0978  http://fuji-pharm.jp

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