2017年5月号
ちょっとした心がけと正しい治療で水虫対策を
じめじめした季節が近づくと気になるのが「水虫」。
水虫の原因菌である「白癬菌」は、高温多湿の環境を非常に好む菌です。そのため、
梅雨時期から夏場にかけての高温多湿な時期に最も繁殖しやすいです。
白癬菌は足だけでなく、頭・手・爪などの体のほかの場所でも繁殖して、皮膚症状
を起こすため注意が必要です。
こんな人は要チェック!
- 足の裏に汗をかきやすい ⑧ 同じ靴を何日も続けて履いている
- 甘いものや脂っこいものを好む ⑨ どちらかというと脂性
- 足を洗う時、指の間を洗わない ⑩ 足のにおいが気になる
- 家族で同じスリッパを履いている ⑪ 水虫にかかっている家族がいる
- 足の爪の一部が白くなっている ⑫ 足の裏がひび割れている
- 足の指の間がジュクジュクしている ⑬ 足の裏に水ぶくれがあり痒みがある
- 足の皮がむけて、痒みや痛みがある
あやしいなと思ったらすぐに皮膚科に行きましょう
水虫のすべてに症状があるわけではありません。痒みがないからと放置し
ている間にも白癬菌はどんどん繁殖してしまいます。早めの発見と早めの
治療開始で、水虫は完治する病気です。また、症状がなくなったからとい
って、自己判断で治療をやめてしまうと再発を繰り返すばかりでなく、症
状がひどくなる場合もあります。根気強くあきらめずに主治医と相談しな
がら治療を続けましょう。
予防と対策
・足の裏や指の間などをきちんと洗う ・入浴後、髪や体を濡れたままにしない
・通気性のよい靴や靴下を履く ・同じ靴を続けて履かずに、こまめに干す
・家族への感染を防止する
☆スリッパなどの共用はやめましょう
☆お風呂場のマットはこまめに洗濯し、乾燥させて使用しましょう
☆掃除機をかけ、白癬菌の混ざったほこりやごみを取り除きましょう
・むやみに民間療法に頼らない。症状を悪化させる場合もあります。
・かゆみなどが治まっても最低1カ月は治療を続ける
発行 フジ薬局 医薬情報会 Tel 024-925-0978 http://fuji-pharm.jp