夏を乗り切るための正しい水分補給!!
私たちは仕事の合間にコーヒーやお茶を飲んだり、運動時にスポーツドリンクを飲んだりします。場面に応じて適すると思う水分を選んでいますが、体の状態によって補給するべき水分が違うことをご存じでしょうか?なんとなく体調が悪い人、夏ばてをする人、「最近疲れやすい」と感じている人、熱いお風呂が好きな人、二日酔いの人…。実はすべて体が渇いているせいかもしれません。
汗をかいたり、水分補給が少しでも不足すると、体液が減り体調に変化がみられます。なかでもふらつき、めまい、微熱などの症状が現れると、「脱水症」と呼ばれます。軽度の脱水症の場合は水分補給で回復することが多いのですが、回復しないときにはすぐに医療機関にかかりましょう。
体が渇かないための水分補給
日頃の水分補給の基本はまず食べることです。そして、筋肉には水分が多く含まれるため、運動によって筋肉を増やすことも脱水症の予防に役立ちます。水分を一気にたくさん飲んでも尿として出ていき、体内に貯められません。ある程度貯めることができるのは食べ物に含まれる水分であり、食事をきちんと摂ることが大切です。
のどが渇いたと感じたら、体は渇き始めています。のどが渇く前にこまめに水分を補給しましょう。30分に1回、コップ1杯(180~200ml)が目安です。
体が渇きやすい状況で水分補給に役立つ飲料
体液は水分と塩分からできているので、真水だけで水分補給すると必要以上に体液が薄まることがあります。水分補給に代表的なのがスポーツドリンクのような飲料です。
ハイポトニック飲料【ポカリスエットイオンウォーター、ヴァームウォーター等】
体液よりも低い濃度の糖分、電解質を含む飲料です。人間の体と比べて浸透圧が低く、水分の吸収が早いとされています。そのため、運動中や運動後で水分補給が早急に必要な場合に適しているといわれています。
アイソトニック飲料【アクエリアス、ポカリスエット等】
体液と同じ濃度の糖分、電解質を含む飲料です。体液と同じくらいの浸透圧であるアイソトニック飲料では、ゆっくりと水分が体に吸収されます。飲みやすくするために糖分が多く含まれるものもありますが、エネルギーも高くなるので摂りすぎには注意しましょう。
その他(脱水症の時)【オーエスワン、アクアソリタ等】
経口補水液(ORS)は、脱水症の治療を簡便に行うべく開発されたものです。脱水状態時の水分補給に重きを置いた成分設計になっており、ハイポトニック飲料やアイソトニック飲料などよりも電解質の濃度が高い(塩分濃度が高い)などの特徴があります。脱水症状が起こった場合、病院では主に点滴による水分補給が行われますが、点滴より簡便な経口補水液による治療が普及しつつあります。
脱水症は、私たちが思っている以上に身近に起こります。体調不良の時はまず「体が渇いているのではないか」と疑うことが大切です。
日頃から、どのような種類の水分をどのくらい補給するのか、正しいセルフメディケーションを身に付けて夏を乗り切りましょう!
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