2017年12月号
誤嚥性肺炎に気をつけよう!!
「誤嚥(ごえん)性(せい)肺炎(はいえん)」とは
誤嚥とは唾液や食物などが食道ではなく、誤って気管に入ってしまうことをいい、誤嚥した唾液や食物に含まれた細菌が気管から肺に入り、炎症を起こすのが誤嚥性肺炎です。
誤嚥性肺炎は嚥下機能が低下した高齢者に多く発症し、免疫力が弱い高齢者では重症化しやすいので嚥下機能を落とさない対策が必要です。
「誤嚥性肺炎」の症状
激しく咳き込む、高熱が出る、濃い痰が多い、呼吸が苦しいなどが典型的な症状ですが高齢者の場合、外に出る症状が軽いのにも関らず、肺炎が進行していることもしばしばあります。一般的な熱・咳・痰などの他に、元気が無い、食事時間が長くなった、食後に疲れてぐったりする、ぼーっとしていることが多い、失禁するようになった、口の中に食べ物をためこんで飲み込まない、など肺炎と無関係と思えるような症状でも、よく
調べると肺炎であったということがありますので注意深く観察することが必要です。
「誤嚥性肺炎」の対策
・口腔内のケアをして口の中を清潔にする。
・氷やブラッシングなどで口腔内を刺激する。
・上半身を起こして食事をする。
・早食いは避け少量をスプーンで食べさせる。
・とろみ剤などで水分にはとろみをつける。
・肺炎球菌ワクチンを接種する。
また、食事前の準備運動として嚥下体操を行うのも効果的ですので実践してみましょう。
以上のポイントを踏まえ誤嚥性肺炎を予防していきましょう!!