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2018年6月号

健康寿命をのばして、いつまでも元気に!!

男女ともに平均寿命で世界最高水準を達成するまでになっているなかで、いま注目されているのが「健康寿命」という考え方です。これは介護などを必要とせず健康でいられる期間のことで、厚生労働省の発表によると日本人の平均寿命と健康寿命の間には、男性で約9年、女性で約13年の差があります。単に長寿であるだけでなく、「いかに健康で過ごすことのできる期間を長く保つか」がとても大切といえます。

 

《健康寿命を無理なく延ばす方法とは?》

① バランスの良い食事を、規則正しく食べる

健康の基本は、なんといっても食生活から。野菜や肉・魚などをバランス食事中よく食べて、栄養が偏らないようにしましょう。また、暴飲暴食も禁物。1日3回、なるべく同じような時間に食事をとることを心がけましょう。

ただし、過度に食べ物を制限するとストレスが溜まり、体によくありません。あくまでも無理をせず、好きな食べ物も楽しみながら、「ほどほどに」という気持ちを持つことが大切です。

 ② 積極的に体を動かす

体を動かすのがおっくうになると、とたんに足腰の筋力が弱まり、さらに体を動かしにくくなってしまい転倒や階段からの転落など、事故の原因にもなります。

通勤や買い物などで毎日外出することが多い人は、そのペースを続けるように意識するとよいでしょう。また、自宅にいることが多い方は、散歩に出るなどのほか、布団の上げ下ろしや風呂掃除を自分がするなど、家の中でも体を動かすことを心がけましょう。

 ③ 他人との交わりを増やす

外出は、体を動かし全身の筋肉を使うほか、他人とコミュニケーションをとる機会が増えたり、自分の好奇心を刺激することがいっぱい。こうした刺激が脳を活性化させ、認知症の予防にもつながります。地域のコミュニティや、趣味を通じた人のつながりを持って、積極的に人と交わりましょう。

 ④ 定期的な検診を受け、病気を早期に発見する

病気を早期に発見し、適切に治療する。体に異変を感じたら、「ちょっと問診様子を見てみよう」「これくらいならまだ大丈夫」と考えるのは絶対に禁物。早め早めに病院で見てもらうとともに、職場や自治体が行なう定期検診を活用して、病気は芽のうちに摘み取るようにしましょう。また、高齢者の方は「自分が病気だったら、家族に迷惑がかかるのでは」と考え、自分から言い出せないことも。自分の家族に高齢者がいる場合は、普段と変わったところがないか、小さなサインに気づいてあげられるよう、日ごろからコミュニケーションを取るようにしましょう。

水玉ライン

どれだけ普段の生活に気をつけていても、体の衰えは必ずやってくるもの。しかし、その進行を緩やかなものにすることはできます。上に挙げたようなポイントを意識しながら、いつまでも健康でいられるように、規則正しく、そして楽しい生活を送りましょう!!

 

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