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2018年8月号

オーソライズドジェネリック医薬品とは?

 

近年、少子高齢化が進む日本では、医療費の増大が懸念されています。現在の医療費は40

兆円を超えており、そのうち医薬品の費用は約8兆円と言われております。

医療用の医薬品に関して政府が行っている取り組みは、調剤報酬の削減薬価の引き下げ

ジェネリック医薬品の普及です。特にジェネリック医薬品の普及が進むことで、約1兆円の

医療費削減効果があると期待されております。政府は2020年までに、後発医薬品数量シ

ェアを80%以上とすることを目標としています。

 

ジェネリック医薬品を推進する際の課題

 

ジェネリック医薬品は基剤や製造方法が違うことによる品質への信頼度は確実なものとは言え

ません。効能・効果に違いのあるジェネリック医薬品も存在するなど先発品にはない注意点も

あります。

 

オーソライズド・ジェネリック(AG)医薬品とは

 

オーソライズド・ジェネリック(AG)は許諾を受けたジェネリック医薬品という意味です。

新薬(先発医薬品)メーカーから許諾を得て製造した、原薬、添加物および製法等が新薬と同

のジェネリック医薬品や特許使用の許可を得て、優先的に先行して販売できるジェネリック医

薬品です。

一般的なジェネリック医薬品と同様に、開発コストがあまりかからない分、新薬より安い価格が

ついているので、お薬代の負担が軽減されます。新薬メーカー系列の会社が、まったく同じ工場

や生産ラインで、オーソライズド・ジェネリックとして発売することもあります。先発品と同一

のものが安定的に生産・供給され、かつ価格は安い、ということになります。

すべてのジェネリック医薬品にオーソライズド・ジェネリックがあるわけではありませんが、こ

れにより、お薬の選択肢が増えることになりました。

 

オーソライズド・ジェネリック医薬品が課題解決の手掛かりに?

 

厚生労働省がジェネリック医薬品の使用促進の影響を調査したところ、ジェネリック医薬品がい

くら安くても使用したくないという理由の第1位として挙げられたのが「ジェネリック医薬品の

効き目(効果)や副作用に不安があるから」というものでした。

医療費についてさまざまな懸念があるなかで、オーソライズド・ジェネリックは有効成分はもち

ろんのこと、原薬・添加物・製造方法まで先発品と同じ医薬品として、今後の期待が高まってい

ます。先発医薬品と同一ということで、品質に対する不安は他のジェネリック医薬品に比べてか

なり少なくなっています。

医療費の増大が予想されるなか、ジェネリック医薬品の普及は日本全体とし取り組む課題の一つ

になっています。オーソライズド・ジェネリック医薬品がジェネリック医薬品の普及に貢献する

ことで、今後の医療費削減につながることが期待されます。

 フジ薬局ではオーソライズドジェネリック医薬品の普及に積極的に取り組んでいます。 

 オーソライズドジェネリック医薬品についてもっと詳しく知りたい方、オーソライズド

    ジェネリック医薬品をご希望の方はお気軽に薬剤師にお尋ねください。

 

 

発行   フジ薬局 医薬情報会 Tel  024-925-0978  http://fuji-pharm.jp

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