2019年1月号
インフルエンザ治療薬について
毎年大流行する国民的病気「インフルエンザ」通常、11月下旬から12月初旬にインフルエンザのシーズンが始まり、1月から3月にかけて流行のピークを迎えます。
インフルエンザにかかってしまったときに、病院から処方される治療薬はいくつか種類があり、それぞれの薬剤には特徴があります。今回は、インフルエンザ治療薬を紹介します。
インフルエンザ治療薬は年齢や症状、服用の方法などで適した薬が変わります。ご自身の状態に、
より有効で適した薬を処方してもらうよう、かかりつけの医師に相談しましょう。
インフルエンザ治療薬の注意点として、どの薬にも共通して言えることは、ウイル
スをやっつける薬ではないということです。薬を飲んでも、ウイルスをやっつけ
るのは自分の免疫です。
インフルエンザ治療薬は、ウイルスの増殖を抑える薬です。薬がウイルスの増殖
を抑えている間に、既に増えてしまったウイルスを自身の免疫でやっつけて治す。つ
まり、インフルエンザの治療薬は、自分の免疫が闘うウイルスを最小限に抑えるため
の薬なのです。肝心なのはウイルスの増殖が少ないうちに服用して、ウイルスをより
少なく留めることです。いずれの治療薬も、インフルエンザを発症し48時間
経過してからの服用では効果が著しく落ちてしまいます。そのため急激な発
熱・関節痛などインフルエンザのような症状が出はじめたら、なるべく早く服薬でき
るよう、なるべく早く医療機関を受診しましょう。