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2019年5月号

「健康食品」についてご存知ですか?

近年は、糖尿病・高血圧・脂質異常など「生活習慣病」の増加や低年齢化が問題となっています。その原因は偏った食生活が大きな要素をしめると言われています。

健康を保つには、運動・休養そして食生活のバランスをとる事が大切ですが、現代の多忙な生活では、改善され難い傾向にあります。

普段の生活で食事のバランスをとる事が難しい場合に、健全な食生活を補助する手軽な改善方法として「健康食品」は有効です。

 

 

「健康食品」とは?

実は健康食品には明確な定義はなく、健康の保持や増進に役立つ食品として販売利用されている食品全般を広く健康食品と呼んでいます。

その中で、国の制度に基づく安全性や有効性に関する基準を満たす「保健機能食品」と、それ以外の根拠が無かったり不十分な「いわゆる健康食品」に分ける事が出来ます。

「保健機能食品」は、〝お腹の調子を整える・血圧が高めの方の血圧を改善する・糖の吸収をおだやかにする・骨や歯の形成を助ける〟などの健康に対する働きを表示できる食品として認められています。

 

「保健機能食品」の分類

食品の目的や機能などの違いにより「特定保健用食品(トクホ)」「機能性表示食品」「栄養機能食品」の3種類に分けられています。

  • 「特定保健用食品(トクホ)」は、体内で有効に働く成分を適量含む食品で、無題

 

それぞれの製品ごとに疾病リスクの低減効果が国に認められた食品です。

効能と右の許可マークの表示が認められています。

  • 「機能性表示食品」は、おおむねトクホと同様な食品ですが国の認可は必要なく、製造

 

企業がその食品に含まれる栄養成分の安全性や機能性に関する根拠となる資料を国に

届け出る事でその食品の有効性に関する表示が認められています。

  • 「栄養機能食品」は、ビタミンやミネラル成分など特定の栄養成分を一定量含みその補

 

給のために利用される食品です。国への届け出は不要で、製造企業個々の判断と責任

でその食品の栄養効果に関する表示が認められています。

現在「機能性表示食品」として、お米やリンゴなどの生鮮食品も販売されています。

 

「健康食品」の注意点

「健康食品」を使用する場合には次の事に注意しましょう。

  • 効果があいまいで、事実確認ができない体験談などの宣伝を安易に信用しない。
  • いくつもの製品を同時に利用しない。
  • 薬を飲んでいる人は飲み合わせに注意する。
  • 異常を感じたらすぐに使用をやめて医療機関に相談する。
  • 病気のある人や未成年者、妊娠・授乳している人は基本使用しない。(一部を除く)

 

 

「健康食品」は、病気の治療効果は期待できませんので過度な期待はせず、あくまで食品の一つとして利用しましょう。

使用する際には、それぞれの食品について理解したうえで自分の食生活などを良く考えながら賢く利用しましょう。

 

 

 

発行  フジ薬局 医薬情報会 Tel 024-925-0978  http://fuji-pharm.jp

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