冬場、体のかゆみありませんか?乾燥肌対策しましょう!!
肌がカサカサして潤いがなくなりかゆみが見られる、こんな「乾燥肌」は空気が乾燥する冬の時季に助長されます。
空気の乾燥や寒冷以外にも加齢や衣類での摩擦、紫外線、入浴方法などさまざまな要因が絡み合って皮膚にダメージが加わり、乾燥が進み症状が悪化します。
主に保湿剤の使用が効果的ですが、普段の生活の中で対策を講じることも大切です。
乾燥肌の原因・症状
皮膚のもっとも外側にある皮脂(脂分)は本来皮膚の水分蒸発を
防止していますが何らかの原因で失われることで、皮膚の内側の
水分が蒸発して肌が乾燥してしまい同時に外部刺激から肌を守る
バリア機能も低下するため、広く皮膚トラブルを引き起こしやす
くなります。
症状として、皮膚のかさつきやつっぱり感が見られ、刺激に過敏に
なりかゆみを伴い皮膚に白く粉が吹いたような状態が見られます。
・悪化する主な原因として以下の要因が考えられます
- 寒く乾燥した空気(肌のバリア機能を低下し、皮膚の乾燥を進めてしまう。)
- 入浴方法(42℃以上の熱いお湯や洗浄力の強い石鹸は必要な脂分まで過剰に取り除いてしまう。またタオルで強くこすり洗うことも皮膚刺激を増幅します。)
- 加齢(皮脂の分泌が減少するため、皮膚の水分を保つ働きが低下しやすくなります。)
- 紫外線(肌の一番外側の角質層が直接ダメージを受け皮膚のバリア機能を低下させます。)
- 衣類による刺激(皮膚の摩擦が繰り返される事で、過敏になり痒みを誘発します。)
乾燥肌への対処・予防
外用保湿剤により適切なスキンケアを行う事が大切です。
失った皮脂や保湿成分を補い皮膚表面から失われる水分
を皮膚に留め潤いを与えます。
ヘパリン類似物質・尿素製剤・ワセリンなどの代表的な
保湿成分を含む塗り薬を、朝晩2回程度、適量(0.5g程
で手のひら2枚分)を特にお風呂上り15分以内に塗る
と効果が高いとされています。
・また普段の生活の中で出来る事も数多くあります
- 室内を乾燥させないように暖房の設定を低めにする、加湿器などで部屋の湿度を上げる。
- 入浴は40℃程度のぬるま湯にとどめる、低刺激の石鹸を使用し体は泡でなでるように素早く優しく洗いましょう。また保湿効果のある入浴剤を使う事も良いでしょう。
- 季節によらず外出時は日焼け止めを使用するなど紫外線ダメージから皮膚を守る。
- 木綿など刺激の少ない衣類を身に着け肌への刺激を極力抑える。
痒みがあると無意識に掻(か)いてしまう事が多いですが、掻(か)く→バリア機能低下→乾燥→痒みが強まるという悪循環におちいるため冷やすなどしてなるべく掻(か)かないように心掛けましょう。
現在、新型コロナウイルス予防の影響で手荒れが悪化しているケースが見られるようです。
頻回の手洗いやアルコール消毒で手が乾燥しバリア機能が低下してしまい、手荒れが起こり痛みなどで手洗いが不十分になるため、逆にウイルスが残りやすくなることもありえます。
保湿効果のあるハンドクリームなどを手洗いの度に塗る事をおすすめします。