2017年6月8日
子どもや高齢者へ経口補水療法のすすめ
6月に入り、梅雨の季節がやってきました。暑さ寒さが変わりやすいこの時期は体調を崩しやすいので注意が必要です。
さて、今回は気温が上昇すると脱水状態になりやすい子どもや高齢者への予防と対策についてご紹介します。
まず子どもがなぜ脱水状態になりやすいのかというと、成長期は水分の出入りが激しく、また皮膚や呼吸から失われる水分が大人と比べて多いこと、さらに汗をかく機能や腎臓の機能が未熟であるためです。
高齢者が脱水状態になりやすいのは体液を貯める筋肉が少ない、飲食の量が減っている、のどの渇きに気づきにくいなどが挙げられます。
お子さんや高齢の方が体調不良に加え、原因不明の発熱、急激な体重減少がみられた場合は脱水を疑いましょう。そして脱水状態になってしまったら、経口補水療法をはじめましょう。
経口補水療法(ORT:Oral Rehydration Therapy)とは、経口補水液(ORS:Oral Rehydration Solution )を口から摂取することで脱水症を改善させる治療法です。経口補水液は水分と塩分を速やかに吸収、補給できるように塩分と糖分の配合バランスを調整した飲み物です。下痢や嘔吐、発熱、激しい発汗などで脱水状態になりやすくなっているときや、脱水状態になってしまったときは経口補水液が適しています。
それでは、脱水状態にならないための対策をご紹介します。
①規則正しい食生活をする。
体に入ってくる水分は、飲料水からとる水分、食べ物の水分、食べ物が代謝されることで生まれる水分(代謝水)があります。規則正しい食事をすることで食べ物からの水分も積極的にとりましょう。
②こまめに水分補給をする。
起床時、朝食時、10時頃、昼食時、15時頃、夕食時、入浴前後、就寝時の1日8回を目安に水分を意識的に補給しましょう。水分補給の理想的なタイミングは「のどが渇く前」です。
以上のように、子どもや高齢者は脱水状態になりやすいこと、自ら脱水状態に気づきにくいことがわかります。そのため日頃からささいな変化も見逃さないように注意して水分をとらせるようにしましょう。
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